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  ー本文紹介ー 

「集団のケア」

被災被では、心のケアも課題でした。しかし、心のケアは、心という「命」にふれることであり、教師による「にわか仕込みのカウンセリング」では失敗した時のリスクも懸念されました。

そこで、生徒の心の傷にふれるより、教師本来の得意分野を活かして、生徒が安心して生活できる集団づくりを目指したのが「集団のケア」です。

もちろん、心のケアが特に必要な生徒には、臨床心理士やスクールカウンセラーを交えたケース会議を繰り返し、細心の注意を払いながら対応していましたが、その上で、学校は、彼らに寄り添いながら、少しでも多く、楽しい思い出をつくってあげることにしたのです。これからご紹介する全校での「焼肉カーニバル」や「七夕飾り」、「豆まき大会」などは、こんな思いから実施しています。



以上、本文から抜粋。

鈴木利典
岩手堅田財団理事 
元大槌中学校校長・元気仙中学校校長